転職をした会社が固定残業費を採用している場合

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転職した会社が固定残業費を採用している場合

残業をしている人

最近、基本給の中に残業手当を含めて支給している会社をよく見かけます。しかし、そういった形で給料を支給する会社には、恐ろしい会社もありますので、十分に注意する必要があります。

 

ある外食産業の会社では、基本給の中に月80時間分の残業手当を含んで支払っている会社がありました。こういう会社に就職すると、月に80時間残業しなくては基本給をもらえないことになります。

 

また、基本給に80時間の残業手当を含むとした場合、80時間までは残業しても残業手当は支払われません。通常は原則として、会社が1日8時間1週間40時間を超えて労働者を働かせた場合には、1時間当たりの通常の賃金の125%の割増賃金を支払わなくてはなりません。

 

長時間労働の歯止めとなる割増賃金の支払

 

会社が、残業に対する割増賃金をしっかり払えば、長時間労働を労働者に強いると会社の労務コストが跳ね上がるために、自ずと長時間労働は抑制されます。しかし、会社が割増賃金を支払わない場合、会社はただで労働者に残業させることができるので、残業に関して歯止めがかからなくなります。

 

基本給に月80時間分の残業手当を含むとすれば、会社は80時間分の残業を労働者にただで行わせることができるようになります。こんな会社では、長時間労働に対するブレーキがありませんから、殺人的な長時間労働を押し付けられます。

 

固定残業費について

 

もともと、基本給に80時間分の時間外労働を含むという賃金設定は、詐欺のようなものです。基本給に残業代を含めて支払うというのは、固定残業費の一種です。固定残業費とは、残業代を実際の残業時間に関わらず月○○万円という定額で支払うことをいいます。

 

残業代は本来なら月の残業時間数を集計し、それに対して割増賃金率を乗じて計算します。しかし、ある程度の残業の発生を事前に予測できる場合には、事務手続きの簡略化のために平均的な残業時間と時間単価から月いくらと一定額を支払う場合があります。

 

最高裁の昭和63年7月14日判決は、このような定額残業費は基本給のうち残業手当にあたる部分と本来の基本給にあたる部分を明確に区分し、かつ、残業手当に相当する部分が何時間分の残業手当に該当するかを明示したうえ、労働法所定の計算方法で計算した額が固定残業費を上回る場合には、その差額を支払うことを条件に固定残業費を認めました。

 

裁判の判例

 

また、札幌高裁平成24年10月19日判決は、何時間分の残業代まで固定残業費として支払うことができるかという問題に対して、法定の残業時間の上限である45時間が固定残業費として支払うことができる残業代の上限であるという考えを示しました。

 

固定残業費を採用している場合の給与の計算例

 

以上のことから、基本給に法定残業時間である45時間を超える80時間の残業代を含めることは明らかに違法であります。法律違反をして働かなければ基本給をもらえないというのは、反社会的な条件であります。

 

例えば、本来の基本給150,000円、80時間分の固定残業費が50,000円として、合計20万円の基本給を受けていたとすれば、割増賃金率は所定労働時間を1日8時間、1ヶ月の労働日数を22日とすると、150,000/8×22=176時間=852円です。852円に125%を乗じますと1,065円です。

 

80時間の残業代は、@1,065×80=85,200円です。定額残業費が80時間分の残業代だとすることは違法ですが、仮にそれを黙認したとしてもこの例では85,200円-50,000円=35,200円の未払い残業代が発生します。

 

固定残業費を採用している会社には要注意

 

固定残業費に注意

とにかく、80時間の残業代を基本給に含んで給与を支払うという場合には、ほとんど詐欺と思って間違いはありません。

 

そんな労働条件を提示する会社に就職するとひどい目にあります。ちなみに、80時間の残業代を基本給に含む労働契約で働いていた方は過労が原因の心不全でなくなりました。

 

ですから、転職先の会社を探す際には、求人にこのような形態で給与を支払うという会社は要注意です。80時間というのは極端な例ですが、最近は、固定費に含む時間は45時間以内なのですか固定残業費を採用する会社が増えてまいりました。

 

正しい残業代の支払方法は、毎月の残業時間をしっかり把握して、それに割増賃金率を乗じて計算します。もともと固定残業費は、残業費を何とかして押さえたい企業のエゴから発生しています。ですから、この固定残業費を採用している会社に就職すると、残業代をごまかされる可能性があります。

 

固定残業費を採用している会社だからといって直ちにブラック企業というわけではありませんが、その可能性は十分にあります。特に、45時間を超える残業時間を固定残業費扱いにしている会社は間違いなくブラックです。それが80時間であれば絶対に就職してはなりません。

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